企業理念

Philosophy

企業理念

Philosophy

1. The Town Musicians of Bremen.

グリム童話「ブレーメンの音楽隊」

仲間と一致協力する。
そして何より、その旅を楽しむ。

かつて、一頭のロバがいました。彼は何年もの間、疲れ知らずに麦の袋を風車小屋まで運び続けてきましたが、やがて力が衰え、仕事に適さなくなりました。主人が餌をやるのを惜しみ始めたのを察したロバは、「このままでは風向きが悪い」と考え、家を逃げ出します。目指したのは、ブレーメンの街。そこでなら、きっと町の音楽家になれるはずだと考えたのです。 道中、ロバは同じように境遇を追われた仲間たちと出会います。 走れなくなり主人に殺されかけた猟犬。年老いてネズミを追うよりも暖炉のそばを好むようになり、溺れさせられそうになった猫。そして、明日のスープの具にされる運命を悟り、喉の限りに鳴いていた雄鶏。 ロバは、絶望する彼らにこう提案しました。 「俺たちはブレーメンへ行く。お前も一緒に来て、音楽家にならないか。俺はリュートを弾く、お前はティンパニを叩くんだ。お前は夜想曲がわかるし、お前はいい声を持っている。どこへ行ったって、死ぬよりはマシな場所が見つかるはずだ」 四匹は、音楽隊という職を得るためにブレーメンを目指して歩き続けますが、一日の旅では辿り着けず、森の中で夜を迎えます。そこで見つけたのが、明かりの灯る一軒の強盗の家でした。 窓から中を覗き込んだロバは、おいしそうな食べ物と飲み物が載ったテーブルを囲む、楽しげな強盗たちの姿を目にします。四匹は彼らを追い払うために、ある計画を実行しました。ロバの背に犬が乗り、その上に猫が、さらにその頭に雄鶏が止まります。合図とともに四匹はいななき、吠え、唸り、叫びながら、窓ガラスを粉々に割って部屋へとなだれ込みました。この世のものとは思えない騒ぎに、強盗たちは幽霊が出たと思い込み、森へ逃げ去っていきました。 四匹は残されたごちそうを心ゆくまで食べると、めいめいが気に入った場所で眠りにつきました。 真夜中、様子を見に戻ってきた強盗の一人が暗闇の台所に入ります。彼は、猫の光る目を炭火と勘違いしてマッチを近づけましたが、怒った猫に顔をひっかかれ、裏口へ逃げれば犬に足を噛まれ、中庭ではロバに猛烈な蹴りを食らわされ、屋根の上からは雄鶏に「コケコッコー!」と叫ばれました。 親分の元へ逃げ帰った強盗は、震えながら報告しました。 「あの家には恐ろしい魔女がいて、長い爪で顔をひっかかれた。戸口には男がいて脚を刺し、庭には黒い怪物がいてこん棒で殴ってきた。おまけに屋根の上には『悪者を連れてこい!』と叫ぶ裁判官までいた」 この報告を聞いた強盗たちは、二度とその家へ近づこうとはしませんでした。 結局、四匹はブレーメンへ辿り着くことはありませんでした。彼らはその家がすっかり気に入り、もう二度と出ていきたいとは思わなかったのです。

2. Origin of the company name.

社名(ブレーメン bremen)の由来

目的地を、疑う。

童話『ブレーメンの音楽隊』を読み返すと、
いつも少しだけ引っかかるところがあります。

彼らは結局、ブレーメンに辿り着いていません。
音楽隊になる、という目標があったはずなのに。

でも、あの物語をよく眺めてみると、
「音楽隊になること」は、彼らにとって
生き延びるための手段でしかなかったようにも見えてきます。

本当に欲しかったのは、
誰にも追い立てられず、怯えずにいられる
自分たちの居場所。

旅の途中で見つけた、あの古びた山小屋。
彼らはそこで、
あらかじめ決められていた"正解の目的地"を手放します。

目的地を変えたのではなく、
目的地そのものを疑った、と言った方が近いかもしれません。

手段が目的にすり替わった瞬間、
人は驚くほど簡単に、本質を見失います。

この物語が静かに教えてくれるのは、
「何を目指すか」よりも前に、
それは本当に目指すべきものなのか、と問い直すことの大切さです。

今のビジネスの風景も、
どこかこの物語に似ています。

WEBサイトをつくること。
デザインを整えること。
言葉を洗練させること。

それらは本来、すべて手段のはずなのに、
いつの間にか目的そのものになってしまう。
そして、「自分たちは何者なのか」「どこへ向かいたいのか」という
いちばん大事な問いだけが、後回しにされていく。

だから、私たちはまず問いを立てます。

その戦略は、
そのデザインは、
あなたが本当に辿り着きたい場所から生まれているか。

耳あたりのいい言葉や、
それらしく見せるための装飾を一枚ずつ剥がしながら、
ときには目的地そのものを疑い直す。

そうして初めて、
「どこに立ち、どこまでを自分とするのか」という
あなただけの輪郭が、少しずつ浮かび上がってきます。

言葉で嘘を削ぎ落とし、
デザインで他者との境界を引く。

その輪郭は、派手ではないかもしれない。
けれど、市場という曖昧な荒野のなかで、
「選ばれる理由」として、確かに立ち上がる。

曖昧な世界に、輪郭を描く。

3. Purpose.

存在理由 / WHY

曖昧な世界に、輪郭を描く

私たちは、
意味を失った言葉や装飾を削ぎ落とし、
企業やブランドの在り方や存在理由に光を当てることで、
社会や市場における確かな輪郭を育むために存在しています。

企業が存在する根本的な理由。
「存在理由 / WHY」を表します。

パーパスは、ミッションの動機付けとビジョンの基盤となります。
企業の全ての活動の出発点であり、その価値観や信念を反映します。

4. Vision.

理想像や目的地 / WHERE

凛とした存在で満たされた、
澄んだ社会。

私たちが目指すのは、
企業やブランドが存在理由を軸に自立し、
輪郭ある声で語り、
人々が過剰な演出ではなく、
“らしさ”に共感して選ぶ社会。

それは、騒がしく濁った市場ではなく、
凛とした存在たちが共存する、
澄んだ風景が広がる社会です。

企業が目指す理想の未来像や目標。
「思い描く未来や理想像、目的地 / WHERE」を表します。

ビジョンは、企業が長期的に達成したい最終的な目的地です。
パーパス、ミッション、バリュー、コアバリューなど他の要素は、このビジョンを実現するための道筋や原動力となります。

5. Mission.

日々果たすべき使命 / WHAT

問いの力で、
固有の価値を言葉に、
デザインの力で、
印象に残る佇まいをつくる。

私たちは、
形や手法から始めるのではなく、
その奥にある在り方や意味を問い直すことに
重心を置きます。

問い、言葉、デザイン、体験を通して、
人や企業の固有の価値を、社会にひらいていきます。

企業が日々取り組むべき具体的な活動や目標。
「思い描く未来のために日々果たすべき使命 / WHAT」を表します。

ミッションは、ビジョンに向かって進むための具体的な行動計画です。
パーパスから動機付けられ、バリューとコアバリューに基づいて実行されます。

価値観

Values

私たちが大切にしている価値観と精神性。

企業が持つ価値観や精神。「SPIRITS」とも表されます。
バリューは、企業文化の基盤を形成し、パーパス、ミッション、ビジョンの実現における行動のガイドラインとなります。
1. Drive.

原動力

無知と好奇

内なる知的好奇心に素直になる。
知らない、出来ない、解らない。
これらが興味を生むことを理解し、学びを止めない。
性質、構造、重心、関係、歴史、設計、差異、思想。
興味や好奇心を原動力に、情熱を燃やし、没頭する。
興味や好奇心を原動力に動けるチームは、強い。

2. Approach.

考え方

思索と咀嚼

物事を秩序立てて考え、深い理解を望む。
認知の解像度を変え、言語化ままならない情報を掬い上げる。
事象を洞察し、表層からは見えない深みをじっくりと味わう。
深い理解が、豊かな表現や思考、対話やプロジェクトを育む。

梃子と車輪

車輪の再発明を避けて、付加価値の最大化を望む。
定理、原理、法則、フレームワーク、ライブラリ。
自身の経験に依存せず、先人の発明に目を向ける。
限られた時間を無益に消費せず、使い方を考える。
少ない力でも、大きな力を発揮できる。

3. Perspective.

物事の見方

重心と輪郭

立ち位置を意識し、偏らず、過不足なく、調和を望む。
先入観を横に置き、俯瞰して、物事を大局的に捉える。
物事の構造、関係性を立体的に把握し、重心を捉える。
対極関係、二律背反、三つ巴、様々な関係性を把握し、
中庸な立ち位置で、各々の立場を理解し、受け入れる。
輪郭や重なり、差分が鮮明になり、本質が見えてくる。

系譜と文脈

物事の歴史に触れ、繋がりや流れの存在を認める。
観察、分解、分類、整理を通して、形質やミーム、
継承と革新、系統と系列、因果、法則を見出す。
点で捉えず、線や面で捉え、コンテクストを汲む。
対話の摩擦を減らし、齟齬なく物事を進められる。
物事に深みが生まれ、不易な個性が見えてくる。

美醜と解釈

時代、文化、コミュニティによって美意識は変わる。
無常、侘び寂び、をかし、もののあわれ、勿体ない。
守破離、幽玄、雅、風情、風流、婆娑羅、粋、渋み。
伝統的な美意識、道徳感、哲学に敬意を表しながら、
今の価値観に翻り、認識や思考、解釈の枠を広げる。
対象の美意識や感性に触れ、新たな境界を模索する。

4. Interaction.

コミュニケーションの姿勢

互恵と対話

独りよがりにならず、周囲との対話を重んじる。
建設的なコミュニケーションで相互作用を図る。
自己開示、傾聴と尊重、意見と人格の切り離し、
対話の摩擦低減に繋がる要素を理解し実践する。
自身の得意分野を研鑽し、専門性に磨きを掛け、
周りに依存せず、一致協力することで前進する。
仲間との相互作用で、個では届かぬ景色を見る。

爾今と受容

一貫性に固執せず、自他の変容を受け入れる。
競争における停滞は、減退である事を理解し、
今からの環境、時代に即した判断を尊重する。
価値観、姿勢、習慣、手段、方針、夢、理想。
時間の経過に伴い、移ろいゆくことを理解し、
変容のきっかけに耳を傾け、未来に目を配る。
虚勢を張らず、自戒の海に溺れることもなく、
できない自分を自然体で受け止め、前を向く。

5. Craftsmanship.

矜持やこだわり

捨象と推敲

クラフトマンシップを以って、細部にまでこだわる。
達成感の余韻に浸り、近視眼的な自分を見つめ直す。
時間の許す限り、品質に向き合い、何度も練り直す。
固いものを柔らかく、旨味は残し、雑味は取り除く。
寝かせて、離れる。俯瞰し、磨く。神は細部に宿る。

対外的なコミットメント

Promise

市場や顧客に対する、ブレーメンの約束です。

市場や顧客に対する企業の約束。「対外的な振る舞い」を表します。
プロミスは、ビジョンとミッションに基づいた、
外部ステークホルダーへのコミットメントを示します。
これは企業の信頼性とブランドイメージを築く上で重要です。
  • 私たちは、
    流行や表層的なトレンドに迎合した表現を提案しません
  • 私たちは、
    制作物ではなく「存在理由」からプロジェクトを始めます
  • 私たちは、
    目的が曖昧なまま、形だけを整える仕事を引き受けません
  • 私たちは、
    対象の背景・文脈・意思決定を丁寧に読み解きます
  • 私たちは、
    分かりやすさのために本質を削ることをしません
  • 私たちは、
    短期的な成果よりも、選ばれ続ける佇まいを重視します
  • 私たちは、
    言葉と表現に対して誠実であることを約束します
  • 私たちは、
    対象の「らしさ」が社会に正しく届く形を目指します

対内的な行動指針

Cred

メンバー間で共有される信念であり、迷ったときの判断軸です。

メンバー間で共有される信念や思考、行動指針。「対内的な行動指針」を表します。
クレドは、社内の結束力と一貫性を保つための内部の約束です。
「迷ったときに、どう振る舞うか」を揃える判断の軸としても機能します。
社内文化を形成し、ミッションの達成を支援します。
  • 私たちは、
    形から考えず、必ず問いから考える
  • 私たちは、
    「それは本当に目指すべき目的地か」を問い直す
  • 私たちは、
    分かったふりをせず、理解できるまで考え続ける
  • 私たちは、
    言語化できない違和感を、放置しない
  • 私たちは、
    派手さよりも、構造と重心を尊重する
  • 私たちは、
    自分たちの専門性を過信せず、学び続ける
  • 私たちは、
    他者の立場や文脈を想像し、拙速な結論を避ける
  • 私たちは、
    成果物よりも、その背後にある判断の質に責任を持つ

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Communication

選ばれる理由、
言葉になっていますか?

多くの企業が、“選ばれる理由” や “らしさ” を
うまく言葉にできないまま、
WEBサイト制作を進めてしまっています。

けれど、それでは印象に残らず、
選ばれる理由も伝わりません。

私たちブレーメンは、
問いの力で価値を引き出し、
言葉にする壁打ち相手です。

“選ばれる理由を言葉にする時間” と
“客観的な視点を持った対話相手” を提供しています。

すぐに決めなくても構いません。
まずは、ゆっくり話すところから始めてみませんか。